ウナギイヌ的アイデア創出のアプローチ

「新しいアイデアは自分の頭から湧き出てくるはず」と、つい思いがちです。すぐに湧き出てこなければ、「じっと考えているうちに出てくるのではないか」と、つい頭を抱え込んでみたりします。

私の経験でいうと、これはあまり効果的ではありません。それはきっと、人間の脳味噌は、過去に見たものしか思い出せず、ふだん無意識に行っている思考からなかなか抜け出せないからなのだと思います。

だから、私はあまり人間の脳味噌を信用していません(自分のは特に…笑)。「面白いことを考えてみて」とか「自由にアイデアを発想してみて」と言われても、無理無理〜です。

ではどうしたらアイデアを生み出せるかというと、自分のアタマに対する過信&妄信をさっさと捨てて、アタマを使わなくてもできるアプローチを試してみるのがよいと思います。

バンダイ・高橋晋平氏のプレゼン動画「新しいアイデアのつくり方」はとても参考になります。たまに教室でも生徒さんたちに見てもらってます。

こういったアプローチを利用すれば、誰でも面白いアイデアを発見できる可能性がありますね。「わたし、つまらない人間ですから」とか「じぶん、不器用っすから」なんて言ってる人だって、簡単簡単〜。

私も、キムスネイクのキャラクターを創る際に、この戦法を使うときがあります。

髪の毛×ほうき→ウロタ・クリーン(掃除夫)

チアガール×虚弱体質→キャサリン(チアリーダー)

絵の勉強というと、技術の修錬に比重が置かれることが多いですが、視点や思考、アプローチを工夫することも大事だと思います。

赤塚不二夫先生のウナギイヌも、こんな発想から生まれたのかもしれませんね。

「ウナギとイヌ、くっつけてもいいのだ!」なんてね。

絵:シュリエッタ





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ABOUTこの記事をかいた人

1965年生まれ。セツ・モードセミナー卒業。1990年より創作活動を開始。 人間の顔をメインモチーフに、様々な表現法を駆使して作品を量産。2003年、バーチャルタレント集団 「キムスネイク」を生み出し、個性的なキャラクターのアニメーションを、テレビ番組やCM、WEB等で発表。 主な仕事:「ベストハウス123」「マツコの知らない世界」「GLAY」「VAMPS」など。 主な受賞:第7回イラストレーション誌「ザ・チョイス」大賞受賞、アヌシー国際アニメーションフェスティバル(2010)など多数。 絵の講師歴25年。 神戸芸術工科大学非常勤講師