絵を描くときのマインド 傑作スイッチをオンできるか?

受講生のバナ子さんが傑作を生み出したので、ご紹介します。
教室に置いてあった昔のファッションカタログを見ながら一気に描きあげました。

バナ子さんは、傑作を生むスイッチを入れるのが得意です。

「絵の具で描きたい!」→パチン
「わあ、この色きれい!」→パチン
「絵って楽しい!」→パチン

絵を描くときの気持ちを100%ポジティブにシフトできるんだと思います。「失敗したらどうしよう」という迷いや不安が一切なく、完全に楽しむことが出来るから、パチンと傑作のスイッチが入るんですね。

たとえば子供の絵が素晴らしいのは、やはり100%楽しんでいるからだと思うのですが、そもそも子供というのは楽しいこと以外やらないので、常時スイッチオンの状態です。
大人の私たちは、いくら「結果を気にせず楽しんでやりな」と言われても、すぐに子供の心を思い出して実行することは出来ません。「よし、迷いや不安を捨ててしまおう!」「思い切り楽しもう!」という「大人の決意」によるスイッチオンが必要です。

普段、映像の仕事に携わっているバナ子さんは、アニメーション制作や編集作業の際には緻密な計算をしていると思うのですが、絵のときは楽しむことに徹して自由に描ける。これは誰もができることのないバナ子さんの強みです。
絵の勉強というと、どうしてもデッサン力や絵具の塗り方など技術の向上に腐心しがちですが、気持ちの込め方、切り替え方を工夫することも、とても大切な要素だと思います。

ところで、100%ポジティブに、楽しんで描いたからといって、誰もが傑作を生み出せるとは限りません。たまたまバナ子さんの傑作スイッチがそこにあったということです。
ではなぜそれが傑作と呼べるのかというと、「僕(木村)がそう決めたから」です。「まあ、なんて身勝手な!」と思われるかもしれませんが、その理由については、改めて書きたいと思います。

バナ子さんには、これからもパチンを連発してジャンジャン描きまくってスゴイ絵を量産してほしいと願っています。超楽しみです。

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快画ワークショップ開催予定

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ABOUTこの記事をかいた人

1965年生まれ。セツ・モードセミナー卒業。1990年より創作活動を開始。 人間の顔をメインモチーフに、様々な表現法を駆使して作品を量産。2003年、バーチャルタレント集団 「キムスネイク」を生み出し、個性的なキャラクターのアニメーションを、テレビ番組やCM、WEB等で発表。
主な仕事:「ベストハウス123」「マツコの知らない世界」「GLAY」「VAMPS」など。
主な受賞:第7回イラストレーション誌「ザ・チョイス」大賞受賞、アヌシー国際アニメーションフェスティバル(2010)など多数。
絵の講師歴25年。
神戸芸術工科大学非常勤講師