ムサビ空デ科コラージュ授業

毎年この時期になると、同じ絵の学校(セツモードセミナー)出身の衣装デザイナー・太田雅公さんが先生をされている武蔵野美術大学空間演出デザイン学科に出向いて、太田ゼミの学生さんたち(3年生)を相手にコラージュの授業を行っています。

授業は全3回で、
1日目→私の実績紹介、課題発表。
2日目→課題講評、次回の課題発表。
3日目→課題講評。
という内容。

今年の学生は全員女性で、全体的に真面目で大人しい印象があり、私の恐ろしい顔の絵(たとえばこんな)や、ちょっとエロティックな映像作品(たとえばこんな)を紹介するのに「こんなものを見せてよいものか」と若干臆するところがありましたが、作品が完成するまでの経緯や技法について解説すると、みなさん熱心に話を聞いてくれました。

1回目の課題コラージュ「私の部屋」では、制作期間が2日間しかありませんでしたが、提出率が高く、2時間まるまる講評に充てられました。私としては講評がいちばん勉強になると思っているので、理想的な授業となりました。

作品講評では、色や構図についてのアドバイスもしますが、いちばんのポイントは、作品から伝わってくる、作者の熱量とユニークさです。

熱量というのは、作者がその作品に注ぎ込んだエネルギーのことで、たとえばものすごく大きいとか、ものすごく細かいとか、ものすごい枚数を描いたとか。

ユニークさというのは、夢中になって手を動かしながら「あ、これおもしろーい」とか「やっちゃえやっちゃえ」とか「まいっか」なんていう、創作のなかで垣間見られる作者の茶目っ気や可愛らしさのことです。

要するに、エネルギーをバンバン使って、キャッキャと楽しんで作ったかどうか、ということです。若い人にはそれをいちばん期待します。

2日目の最後に次回の課題「不思議の国のアリスをテーマにしたコラージュ」を伝える際に、自由に楽しみながら作ってくださいね。教室にいる皆をアッといわせるような仕掛けを考えてみるのもイイネ、なんてことを付け加えました。

そして一週間後、こんな作品たちが生まれました。
大人しい彼女たちの中にある熱いエネルギーと、たっぷりの茶目っ気がビシビシ伝わってきて、感激。




ABOUTこの記事をかいた人

1965年生まれ。セツ・モードセミナー卒業。1990年より創作活動を開始。 人間の顔をメインモチーフに、様々な表現法を駆使して作品を量産。2003年、バーチャルタレント集団 「キムスネイク」を生み出し、個性的なキャラクターのアニメーションを、テレビ番組やCM、WEB等で発表。 主な仕事:「ベストハウス123」「マツコの知らない世界」「GLAY」「VAMPS」など。 主な受賞:第7回イラストレーション誌「ザ・チョイス」大賞受賞、アヌシー国際アニメーションフェスティバル(2010)など多数。 絵の講師歴25年。 神戸芸術工科大学非常勤講師