絵をライフワークに

こんにちは。木村タカヒロです。
新しい年がはじまりました。本年もよろしくお願いします。

木村創作教室がスタートして、この1月で丸4年になります。
現在は、オンラインクラスと快画ワークショップを軸に展開していますが、開始当初は、東京(大泉学園)の教室で授業を行っていました。

体験クラスの記録がブログに残っていたので読み返してみたところ、当時から、いまの快画と同じアプローチをやっていたことがわかりました。
そして、私が受講生の絵を講評するときの、絵の見方も今と何も変わっていないことも。

生まれた絵のなかから美点や面白さを探し出し、あーだこーだ言う。
「絵はこうやって楽しめばいいのだ」と、そのような思いがずっとありながらも、いっぽうで「教室をやるからにはプロを輩出しなければならない」という使命感もあり、二律背反する方向性に折り合いがつけられないものかと、ずっと考えながらやってきました。

しかし、昨年、快画のワークショップを数多く開催し、私の意識は、「絵は楽しむもの」という方に大きくシフトしました。

教室を始める際に、イラスト教室でも絵画教室でもなく「創作教室」にしたのは、上手な絵や売れるための絵を目指すのではなく、誰のなかにも存在する創造性を、絵を描くことによって活性化させたいという思いからでした。

絵は一部の限られた人が取り組む専門分野ではなく、誰もが日常のなかでシンプルに楽しめるもので、その楽しみの奥には、人の生き方を豊かにするための要素がたくさん眠っている。
それを目覚めさせるためのアプローチ、テクニックを広く伝えていくのが私の役目であると、強く思いました。

そして、絵を描くこと、創作を楽しむことに、完全に振り切れたときに、自ずと、流行に流されない、唯一無二のプロフェッショナルが誕生するのではないかと予感しています。とても楽しみです。





ABOUTこの記事をかいた人

1965年生まれ。セツ・モードセミナー卒業。1990年より創作活動を開始。 人間の顔をメインモチーフに、様々な表現法を駆使して作品を量産。2003年、バーチャルタレント集団 「キムスネイク」を生み出し、個性的なキャラクターのアニメーションを、テレビ番組やCM、WEB等で発表。 主な仕事:「ベストハウス123」「マツコの知らない世界」「GLAY」「VAMPS」など。 主な受賞:第7回イラストレーション誌「ザ・チョイス」大賞受賞、アヌシー国際アニメーションフェスティバル(2010)など多数。 絵の講師歴25年。 神戸芸術工科大学非常勤講師