お疲れさまです。木村タカヒロです。
2月5日水曜クラスのドローイング作品をご紹介します。
当教室のドローイングのトレーニングは、対象物を正確に描くことを最終目的としておらず、トレーニングの過程で突如(またはジワジワ)現れるモノを見つけることを目的としています。
それでは見ていきましょう。今回も粒ぞろいです。
一回目は見たままを描き、2回目は自由にデフォルメして描いてもらいました(時間は5分)。
Yさん(女性)の作品。好きな角度を探して描いてもらいました。
「モデルのMちゃんのまつ毛を描きたかったのでこの位置を選んだ」とYさん 。
まつ毛、よく描けてますね。線ものびやかでキレイ。
つぎ、デフォルメ作品。
かわいい!すでにご自分のスタイルをお持ちですね。 キャラクターでイラストの仕事をするのが目標だそうです。
イケると思います!一緒に戦術を考えていきましょうね。
つぎ、男性のYさん作品。
小学生以来、ほとんど絵を描いたことがないということですが、よく描けてると思います。
「似顔絵のキモは輪郭」と聞いたことがありますが、この絵は輪郭はあまり正確ではないかもしれませんが、モデルの強く意思のある眼差しを的確に捉えています。カタチで似せるのではなく、強さで似せるというやり方もあるんですね。
つぎ、デフォルメ作品。
「おれ、リアルに描くのしかできないからなー」と、やや苦労していたようでしたが、完成度云々よりも、この2枚の絵で、Yさんは人の目をとてもよく観察していて、目でもって人物を表現できる武器を持っているということが判明しました。収穫です!
お手本がなく、完成度も気にせず、素直に好きなように描いていると、その人がどこを美しいと思い、何を表現したいのかが、絵に現れるときがあります。そこには今後の作者のスタイルを決定づける手がかりが隠されているかもしれないので、見逃さないようにしたいです。
Yさんのデフォルメ作品、完成度云々とお茶をにごしましたが、僕は家に帰ってから、フォトショップで着彩&トリミングしたらどうなるか、実験をしてみました。
おおおおお、アレックスカッツじゃん!(Alex Katz→画像検索)
Yさん、イケると思います!どうですか?この作風でいきませんか?フォトショわからなければ、僕やりますんで。
自分のスタイル(武器)を見つけ、完成度を上げていくためには、丁寧に描く、本物そっくりに描く、といった技術の向上以外にも、絵のなかの一つの要素を抽出して他と組み合わせたり、見せ方を工夫するという方法があるかと思います。武器は意識的に作るのではなく、無意識下にあるものを拾いあげて磨くものなのかもしれませんね。
僕もモデルをやりました。
Mちゃん作品。
表情がすごくイイですね。不機嫌そうなところ、似てるんじゃないでしょうか。
Yさん(女性)作品
僕は中学生の頃、その姿勢の悪さから「S字くん」と呼ばれてました。その後、意識的に背筋を伸ばすよう努めてきましたが、ここへきて再発してしまったようです。恥ずかしい。情けない。もう中年なので、S字くんではなく、S爺さんなのだろう。
頭上の5本の線は蛍光灯の光だそうで、これを浴びて僕はいままさに天に召されようとしている。ように見えたのだそうですYさんには。あぶないあぶない。背筋、伸ばそう。
僕のウィークポイントを瞬時に暴いたYさんはタダモノではありません。今後に期待(&要注意)です。
最後、Sクンの作品。
うまい!カッコイイ。うれしい。このスタイルでたくさん描いて作品集にしたらどうでしょう?見てみたい。
武器、ごろごろ転がってますねー。これから楽しみです。受講生のみなさんには引き続きいろいろ提案をしていこうと思います。
武器はひとつに絞る必要ないですからね。手裏剣と大砲の両方で戦術のバリエーションも広げていくのも良いかと思います。
2月も体験クラスを実施しますので、よかったらいらしてください!