絵が苦手と感じる人へ:「生きた線」を描くための練習方法

こんにちは。木村タカヒロです。

「自分は絵が苦手」と感じる人の多くは、「お手本と同じように描けない」「資料写真通りに描けない」と悩みがちです。例えば、「長さや太さ、大きさが違う!ダメだ!」と、形のズレを気にしてしまうのではないでしょうか?

しかし、絵を描くことの本質は「正確さ」ではなく、「表現すること」にあります。形の正確さにとらわれすぎると、線そのものへの意識が薄れ、結果として「生きた線」が生まれにくくなります。

「生きた線」を描くための第一歩

快画塾のワークショップでは、無意識に描くドローイングのワークを行います。ここでのモチーフ(対象)は、そっくりに描くための「お手本」ではなく、ユニークな線を生み出すためのきっかけにすぎません。完成した絵を評価する際のポイントは、「上手かどうか」ではなく、「線そのものが魅力的かどうか」です。

では、どうすれば「生きた線」を描けるようになるのでしょうか?

絵が苦手な人におすすめ!「線の練習法」

「絵を描く」というより、「手の運動」として線を引くことを試してみましょう。

  1. 画用紙やコピー用紙を準備し、鉛筆を持つ。
  2. お手本や資料を見ずに、ただ自由に手を動かす。
  3. 以下のような線を描いてみる。
    • 直線を描く
    • 曲線を描く
    • ジグザグを描く
    • 円を描く
    • 速く描く
    • ゆっくり描く
    • 両手で描く
  4. 可動域も変えてみる。
    • 手首を動かす
    • 肘から動かす
    • 肩から動かす

この練習を続けることで、自然と「生きた線」「魅力的な線」が生まれやすくなります。

「線の美しさ」にこだわると、絵はもっと楽しくなる

快画塾では、プロの目線でも評価されるほどの個性ある線美しい線が、受講者の皆さんの中から次々と生まれています。「絵が苦手」と思っていた人が、気づけばプロ顔負けの作品を描くことも珍しくありません。

まずは、線を自由に描く練習から始めてみませんか? 手の運動をするつもりで、気軽に試してみてください。




ABOUTこの記事をかいた人

1965年生まれ。セツ・モードセミナー卒業。1990年より創作活動を開始。 人間の顔をメインモチーフに、様々な表現法を駆使して作品を量産。2003年、バーチャルタレント集団 「キムスネイク」を生み出し、個性的なキャラクターのアニメーションを、テレビ番組やCM、WEB等で発表。 主な仕事:「ベストハウス123」「マツコの知らない世界」「GLAY」「VAMPS」など。 主な受賞:第7回イラストレーション誌「ザ・チョイス」大賞受賞、アヌシー国際アニメーションフェスティバル(2010)など多数。 絵の講師歴25年。 神戸芸術工科大学非常勤講師