なくてななくせななつのこせい

Illustration : maripoly

自分には癖などないと思っていても、他人からみたら誰でも幾つかの癖を持っているということわざが「無くて七癖」ですが、同じように、自分に個性なんてないと思っている人にも、他人からみたら、「こりゃ普通じゃない」と認識される、その人ならではの個性があるものです。

たとえば私は「両手で顔をゴシゴシさする」という癖があるようで、人に指摘されるまで、自分にそんな癖があるなんて知りませんでした。
知ったからといって、「さあ、いまから癖を出すぞお。顔をゴシゴシするぞお」なんて気構えてゴシゴシするわけではなく、知らず知らずのうちにゴシゴシやり、「ホラまたゴシゴシして。顔の皮が剥がれるよー」なんて言われてしまいます。

個性も、「さあ、いまから個性を発揮するぞー」と頑張ってみても、どうもぎこちなかったり、わざとらしくなったりするものです。
だからあまり個性なんて意識せずに、自分が出来ることをフツーにやればよく、他人から見たらそれで十分個性的だったりします。

絵の場合も同じです。

自分から個性的な絵を描こうなんて思わずに、フツーに楽しみながら描く。
すると、無くて七癖のように、他人から見たら「面白いねー個性的だねー」というものが勝手に現れてきます。

もしも、自分の絵を見て何も言わない人がいたら、「ねえねえ、この絵どう?」と聞いてみましょう。
たとえば「色がいいですね」と言われたら、「あとは?」と、続けて聞きます。
そのまま「あとは?あとは?」と七つ出てくるまで繰り返します。

人の絵を見るときも、なるべく七つの個性を探すようにしましょう。
「もっと、ここをこうしたほうがいいよ」なんていう技術的なアドバイスもたまには良いですが、
それよりも、描き手が無意識のうちにやっている、小さなクセのようなものを発掘するつもりで眺めるのです。

たとえば顔の絵を眺めていて、鼻頭に謎のチョンチョン(点々)を発見したならば、「ん、このチョンチョンは一体なんだい?」「ほう、無意識のうちに出てきたのですね。それにしてもこのチョンチョンは面白い。素敵だ。こんなチョンチョンを生み出せるのは、地球上にあなたしかいない」と言って、チョンチョンを描いた相手を激賞します。

すると、激賞されて「ぽおっ」となった相手は、次に顔の絵を描くときには、鼻頭に必ずチョンチョンを入れるようになります。これが個性の誕生です。

こんなふうに、ゲームのつもりで、きゃっきゃ言いながら個性探しをやってみてくださいね。


2018ワークショップ日程
【快画塾】東京クラス
2時間コース
8月19日(日)
8月26日(日)
9月9日(日)
各回16:30〜18:30
お申込
【快画塾】湘南クラス
3時間コース
8月21日(火)
13:00〜16:00
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【快画塾】東京クラス
6時間フルコース
8月30日(木)
10:00〜16:30
満席
【快画塾】札幌クラス
3時間コース
9月4日(火)
14:00〜17:00
お申込
【快画塾】札幌クラス
6時間コース
9月5日(水)
13:00〜19:00
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【快画塾】京都クラス
3時間コース
9月14日(金)
14:00〜17:00
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【快画塾】大阪クラス
6時間コース
9月15日(土)
13:30〜19:30
満席
【快画塾】東京クラス
6時間フルコース(残席3)
9月27日(木)
10:00〜16:30
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ABOUTこの記事をかいた人

1965年生まれ。セツ・モードセミナー卒業。1990年より創作活動を開始。 人間の顔をメインモチーフに、様々な表現法を駆使して作品を量産。2003年、バーチャルタレント集団 「キムスネイク」を生み出し、個性的なキャラクターのアニメーションを、テレビ番組やCM、WEB等で発表。 主な仕事:「ベストハウス123」「マツコの知らない世界」「GLAY」「VAMPS」など。 主な受賞:第7回イラストレーション誌「ザ・チョイス」大賞受賞、アヌシー国際アニメーションフェスティバル(2010)など多数。 絵の講師歴25年。 神戸芸術工科大学非常勤講師