創作オンライン教室DRiLL7月プロジェクト「FUN FUN STREET」アニメーション

オンラインクラスDRiLL7月のプロジェクトは「FUN FUN STREET」でした。
受講生と私(木村)の初コラボ作品です。

ストリートをカメラパンするだけの単純なアニメーションですが、中身の素材を様々な個性で埋め尽くしたら、きっと面白くなるはず、と思い企画しました。

アニメーションを制作するにあたり、どんな構成にするかという計画、下準備は一切なく、すべて行き当たりばったりです。
いつも行き当たりばったりが良いということではなく、今回はこの戦法を採用したということです(念のため)。

ただ私は、この行き当たりばったり戦法がけっこう好きで、よく使います。全体のおおまかな流れだけ決めておいて、あとはその時々の直感で作っていくというやり方。

受講生へのオーダーも、「FUN FUN STREETに登場するものを描いてください」とだけ伝えました。何が出てくるかわかりません。
たぶん、みなさんは自分なりのFUN FUNをイメージしながら描いてくれたんだと思います。

バラバラの素材たちをステージに配置すると、なぜかフワッと動きが見えてきて、実際に動かしてみると、キャラクターが立ち上がり、他のキャラとの関係性も自然と生まれてきます。

これを実生活の行動にたとえてみると、家を出てから駅までの道すがら、予期せぬ様々な出来事が起こり、そのひとつひとつに直感で対応する、という感覚です。その対応が良いか悪いかは別として。

というか、直感のもとにとった行動というのは、「そうするしかなかった」だけであり、本来良し悪しなどジャッジできるものではありませんよね。良い悪いは人間の観念で、その観念は人によって様々です。

そんなことを踏まえて創作について考えてみると、まさに、良し悪しの観念を超えた、「そうなるしかなかった」という直感でモノを生み出していく行為こそが創作の醍醐味であると言えるでしょう。

「私はそのときこう感じた。だからこう描いた」

良い悪い、上手い下手ではなく、ただ生まれただけ。

こうして無計画に、むきだしの直感で作品を生み出せるようになった大きな要因として、アプリケーションの存在が挙げられます。
アニメソフトを使うと、次々に起こる事柄に対して、直感で反応できるんです。自分は作品を作る制作者であり、作品の展開を眺める観察者でもあります。この感覚、とても面白いです。

私はアナログで絵を描くのも大好きですが、デジタルの道具は、使い方によっては、人間の直感力や創造性を大いに刺激するものと感じています。

そして、インターネットによって、こうやって遠隔で共同制作ができるのも刺激的ですね。すごい時代になりました。





ABOUTこの記事をかいた人

1965年生まれ。セツ・モードセミナー卒業。1990年より創作活動を開始。 人間の顔をメインモチーフに、様々な表現法を駆使して作品を量産。2003年、バーチャルタレント集団 「キムスネイク」を生み出し、個性的なキャラクターのアニメーションを、テレビ番組やCM、WEB等で発表。 主な仕事:「ベストハウス123」「マツコの知らない世界」「GLAY」「VAMPS」など。 主な受賞:第7回イラストレーション誌「ザ・チョイス」大賞受賞、アヌシー国際アニメーションフェスティバル(2010)など多数。 絵の講師歴25年。 神戸芸術工科大学非常勤講師